薪ストーブの1年の大きなイベントと言えば、「薪作り」「薪を焚く」「煙突掃除」ではないでしょうか?
薪ストーブ初心者の方の中には、
- 煙突掃除ってどうやってやったらいいの?
- 煙突掃除に必要な道具は?
こんな疑問を持っている人もいるのでは?
今回は、屋根の上から行う薪ストーブの煙突掃除の方法と僕が使っているおすすめ掃除道具を紹介します。
ちなみに、僕が使用している薪ストーブはダッチウエストのFA265になります。
薪ストーブの本体はそれぞれの家庭によって違うかもしれませんが、煙突の形状は大体同じなので、煙突の掃除方法も同じです。
それでは、順番に説明していきます。
準備するもの
準備する道具はこちらです。
必要な道具
- ワイヤーブラシ+ロッド
- 工具(プラスドライバー)
- はしご
- ゴミ袋
- 新聞紙、シート
ワイヤーブラシ+ロッド
ワイヤーブラシはロッドに固定して煙突内の煤やタールを掃除する為に使います。
ロッドは長さが1m物を繋いで使用します。
僕の家の煙突の長さは5mなので、ロッドを最大5本繋げて使っています
各家庭の煙突の径と長さに合わせて準備してください。
キャリーケースがあると屋根に上がる時に両手が空くので、おすすめです。
屋根に上がるのが不安で室内から掃除を行いたい人におすすめです。
工具(プラスドライバー)
煙突と薪ストーブ本体を取り外す際に使用します。
工具は薪ストーブに付属していると思います。
はしご
はしごが無いと屋根に上がれません。
僕の家は2階建てですが、平屋風で屋根が低いので、4mの1連はしごがあれば大丈夫です。
2階建て家の屋根の平均の高さ(一番高い所まで)は7~9mなので、地上から上るときは2連はしごが必要になります。
安全の為、はしごの長さは雨樋より60cm程度、長いものを使用しましょう
ゴミ袋
ゴミ袋は煙突の先(家の中)に設置する袋と、煙突トップを掃除する際に出た、煤やタールを入れるゴミ袋が必要です。
一般的なレジ袋が2,3枚あれば大丈夫です。
新聞紙、シート
取り外した煙突を地面に置く時に使用します。
作業用具
高所での作業は墜落の危険性が高いので、以下の物を準備しましょう。
- ヘルメット
- 手袋(ゴム手袋が滑りにくい)
- 滑りにくい靴
- マスク(煤を吸い込まない様)
- 墜落制止用器具(安全帯、フルハーネス等)
煙突掃除の手順
それでは、掃除の手順を説明していきます。
煙突を本体から取り外す
まず初めに室内の煙突を取り外します。
取り外す煙突はこのスライド煙突です。
3つのネジをドライバーで緩めます。
断熱二重管煙突とシングル煙突を固定してあるバンドを外します。
スライド煙突を上部にスライドして煙突を取り外します。
タールが付いているとスライドし難いかもしれませんが、焦らず慎重に外しましょう。
ゴミ袋を設置する
ゴミ袋を断熱二重煙突の先に取り付けます。
僕はスライド煙突を取り外した時の固定バンドを使用しています。
テープで固定する人もいますが、この方法で煤やタールが飛散したことはありません。
心配な方はゴミ袋を2重にしても良いです。
これで室内の準備はOKです。
煙突トップを取り外す
はしごを軒先に設置して屋根に上がります。
はしごが転倒しないように固定しておきましょう。
ワイヤーブラシとロッドを忘れないように。
屋根に上るときは出来るだけ手に物を持たない方が安全なので、僕はロッドキャリーを背中に背負って上っています。
まずは、固定バンドを外して、煙突トップを取り外します。
バンド1つで固定されているので、簡単に外せますね
煙突トップを置く場所が無ければ、下に運びます。
煙突掃除を行う
1年使用した煙突内部の汚れ具合はこんな感じです。
思ったより汚れていませんね。
ワイヤーブラシとロッドを繋ぎます。
ロッドは一本ずつ繋いでくださいね。
ワイヤーブラシを上下させて、煙突内の煤とタールを落とします。
ワイヤーブラシとロッドはネジ式で繋がっているので、上下させる時に反時計回りに回してしまうと、ネジが外れてしまうので、注意してください。
汚れが落ちたら、次のロッドを繋いで延長します。
最後の1本まで行ったら、ここで注意です。
室内のゴミ袋を突き破らない様に、慎重に作業する
袋に溜まった今年の煤やタールはこれ位です。
思ったより少ないですね
上手く焚けていると思います
取り外した煙突を掃除する
煙突トップを掃除する
屋根から降りて、取り外した煙突トップを、掃除します。
使う道具はこの2つです。
- プラスドライバー
- 手持ワイヤーブラシ
綺麗になったら、元通りに組み立てます。
組み立て方が分からなくならない様に、分解前に写真を撮っておくといいよ
スライド煙突を掃除する
ワイヤーブラシにロッドを、1本繋いで掃除します。
煙突が傷付かない様に、シートの上で作業します
以上で、煙突掃除が終わりました!
煙突を元に戻す
もう一度屋根に上がって、煙突トップを設置します。
バンドで固定するだけなので、簡単ですね。
次に、「室内のスライド煙突を元に戻します」と言いたいところですが、薪ストーブ本体とスライド煙突の接続部分の掃除も忘れないように。
灰専用の掃除機を使って掃除します。
灰専用の掃除機は絶対あると、掃除が早いです。
これで全ての煙突の掃除が終わりました。
お疲れ様でした。
まとめ
煙突掃除は、少なくとも毎年1回は必要になります。
点検掃除をちゃんと行うことで、安心して薪ストーブを使用することが出来るので、面倒くさがらずに、必ず行いましょう。
薪ストーブ生活で大切なことは、全ての作業を楽しむ事だと思います。
屋根に上がると気持ちが良くて、日頃の疲れや悩みも今日の秋空のように晴れ渡ると思います。
次は薪ストーブ本体の掃除とメンテナンスについて紹介しようと思います。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
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