皆さんが薪ストーブを設置するときに心配なことって
「薪ストーブって高いんでしょ」
「薪ストーブって薪の準備とか大変そう」
「薪ストーブって火事にならない?」
皆さんはこの中で火事について一番心配じゃないですか?
今回は「薪ストーブによる火災」について紹介します
この記事を読めば、分かること
- 薪ストーブにより起こる火災の種類と原因
- 薪ストーブによる火災を防ぐ為のポイント
- 万が一の為に備えておくもの
それでは順番に解説していきます。
薪ストーブが原因で起こる火災
煙道火災
皆さんは「煙道火災」って聞いたことがありますか?
正常な煙突からは煙が出ます。
でも、ある事が原因で煙突から火柱が上がります。
これが、煙道火災です。
なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?
このように煙突内部に煤(すす)とタールがこびりついて、煙突が詰まった状態だと、タールに発火して、煙道火災が起きます。
原因として考えられるのは
- 良く乾いていない薪を焚く
- 空気を絞って焚く(燃焼温度が低く、不完全燃焼を起こしやすい)
- 煙突掃除をしない
シーズン前の点検掃除はもちろん大切ですが、良く乾いた薪を使用する事がとても重要です!
最低でも1年、出来れば2年は乾燥させたいです。
輻射熱による低温炭化火災
「輻射熱」というのは薪ストーブからの遠赤外線による熱です。
この熱が家や私たちの体を温めてくれます。
どうして、この「輻射熱」が火災を起こすのでしょうか?
薪ストーブの周りに燃えやすい木材等があると、長い時間をかけて乾燥が進み、木材が炭化します。
これがある日突然、発火することで火災が起こります。
目に見える場所なら対処が出来るかもしれませんが、壁の中の木材は炭化状態が見えません。
その為に、薪ストーブの下や周りには炉台と炉壁を設置します。
これにより、輻射熱が直接床や壁に当たるのを防ぎます。
これは僕の家の炉壁で、壁から2~3cm離しています
炉台はストーブを土間に置いているのでありません
火災を起こさないために
薪ストーブによる火災を起こさないために気を付けることをまとめました。
- 良く乾いた薪を使う
- 空気を絞り過ぎない
- シーズン前の煙突及び本体の掃除と点検を行う
- クレオソートリムーバーを使用する(煙突内のクレオソートを乾燥させ、はがれやすくします。)
- 信頼できる薪ストーブ施工業者を選ぶ(炉台、炉壁を含めた)
万が一の為に備えておく物
火災を起こさない事は大切ですが、万が一の為に備えておく物を紹介します。
- 消火器(初期消火に使用)
- チムフェックス(大量の煙で煙道火災を消火)
僕の家で常備しているものはこちらになります。
ホコリかぶってますが、常備していますよ
消火器はキッチン横のパントリーに置いてます
まとめ
今回は「火災」の話を紹介しました。
薪ストーブは体の芯まで温めてくれて、料理が出来たり、冬場の洗濯物を乾かしてくれます。
僕は薪ストーブを設置して本当に良かったと思っています。
薪ストーブに限らず、コンロ、石油ストーブなど、使用方法や管理を怠ると、大切なものを失ってしまいます。
どんなものでも正しい使い方をすれば火災は起きません。
どうか末永く良い薪ストーブライフを。
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