
寒くなって薪ストーブが活躍する季節となりました。
皆さんは薪ストーブの着火にはどんな着火材を使っていますか?
自然の中で手に入る「松ぼっくり」や「杉の葉」を使用したり、市販の着火剤を使用している人も多いのではないでしょうか?

僕がリピート購入している着火剤はコチラの記事で紹介しています
市販の着火剤は汚れず、簡単に使用出来るのでとても便利です。しかし、毎日薪ストーブを使用するとなると、コストが気になりますよね。
その反対に松ぼっくりや杉の葉は自然の物なので、コストはかかりませんが、集める手間は大変です。
もし、着火剤を手作りすることが出来たらどうでしょうか?
手作りすることでコストを抑えて、環境にも優しい選択ができます。
今回は、自宅で簡単に作れる薪ストーブ用の着火剤の作り方を詳しくご紹介します!
手作り着火剤の特徴
まずは、手作り着火剤の特徴について説明します
コスト削減効果

僕が使っている市販の着火剤は500個入りで約10,000円なので、1個当たり20円。
今回、着火剤作りに使用した材料は、玉切り時に発生した「おがくず」と「パラフィン(ろう)」です。
おがくずのコストは0円。
パラフィンは2.0kg購入して約2,000円でした。(1円/g)
今回はパラフィンを約500g使用し、40個の着火剤を作ることが出来たので、1個当たり12.5円。
着火剤を1日1個使い、1シーズンに薪ストーブを4ヶ月(120日)使用した場合にかかるコストは
市販の着火剤は2400円
手作り着火剤は1500円 年間900円の節約!

パラフィンの量を減らして、おがくずの量を増やせば、もっと節約できるかも
エコな特徴

着火剤を手作りすることで、パラフィンの使用量を減らすことが出来るので、環境に対するエコな効果が期待できます。
パラフィンの原材料である化石燃料を減らし、廃材(おがくず)を使用する事は小さな一歩ですが環境への効果につながると思います。
また、パラフィンの代わりに蜜蝋(ビーズワックス)や植物性オイルを使えば、さらに環境に優しい選択になるのではないでしょうか。
それでは、さっそく手作り着火剤の作り方を紹介します。
必要な材料と道具を準備しよう
手作り着火剤に必要な材料と道具を紹介します。

- パラフィン(キャンドル用ワックス)
- おがくず(薪作りで発生したもの)
パラフィンは手作りキャンドルに使用する物を選べばOKです。通販サイトやフリマサイトで手軽に購入することが出来ます。

- 型枠
- 鍋
- スプーン
- カセットコンロ(今回は焚き火台を使用)
型枠は卵のパックや製氷皿を使用しても良いと思います。今回、僕はフィナンシェ用のシリコンモールド(縦5cm×横2.5cm×厚み1.3cm)を選びました。
シリコンモールドは主にお菓子作り用なので耐熱温度も問題ありません。

パラフィンの融点は約58℃ですが、作業中は58℃以上の温度になることがあるので、型枠の耐熱温度には注意しましょう
鍋やスプーンは要らなくなった物を使用する事をお勧めします。
手順解説!エコ着火剤の作り方
- パラフィンを溶かす
- おがくずとパラフィンを混ぜる
- 型枠に流し込む
- 取り出して完成
パラフィンを溶かす
鍋にパラフィンを入れて、スプーン等でかき混ぜながら弱火で加熱していきます。

加熱していくと溶け出して透明な液体になります。


おがくずとパラフィンを混ぜる
溶かしたパラフィンにおがくずを加え、均一に混ぜます。


溶けたパラフィンは熱いので火傷に注意してください
型枠に流し込む

シリコンモールドにおがくずとパラフィンをスプーンで入れていきます。
最初におがくずを入れてスプーンで軽く押さえて、次にパラフィンを流し込みます。その際は、シリコンモールドから溢れないように注意してください。
取り出して完成

冷えて固まったら、シリコンモールドから取り出します。
今回は、12月の寒空の下で作業したので、約10分程で冷えて固まりました。
着火剤は1シーズンに200個程準備しておきたいので、冬場に作業を行うと効率よく大量生産出来ます。
実際に使ってみよう!燃焼テストと使い心地

完成した着火剤を実際に薪ストーブで使用してみました。
今回は市販の着火剤と比較してみます。
木の板の上に手作り着火剤(左)と市販の着火剤(右)を置き、ライターの火を近づけます。

あれっ、なかなか火が点かない……
10秒ほど着火剤に火を近づけていると、小さな火がやっと点きました。

その後、手作り着火剤は順番に火が大きくなっていき、約12分間燃え続けました。ちなみに市販の着火剤は6分間燃え続けました。

初めの着火には時間が掛かったものの、その後は市販の着火剤の約2倍長く燃え続けました。
最後に
薪ストーブの着火剤は思ったより簡単に作ることが出来ました。
また、手作り着火剤の効果も市販の着火剤に比べて長く燃え続け、火力もあり、十分使用できると感じました。
コストを節約できて、環境にも優しい手作り着火剤を是非みなさんも作ってみてください。
色々な型で作っても可愛いので、良いプレゼントにもなると思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
コメント