煙(臭い)の出ない薪ストーブは無い。
もし、天気のいい日に洗濯物を干していた時に、近隣から煙の臭いがしてきたら、どう思いますか?
もしこれが、毎日だったら…。
薪ストーブは炉内で薪を燃やし、煙を煙突から排出します。
その煙とは、不完全燃焼によって発生した固体や液体の微粒子を含んだ空気のことを言います。
よく火が回らないうちに薪を追加したり、空気を減らしたりすると、不完全燃焼になります。
これらは、薪を投入するタイミングや空気の調整次第で、回避できますが、難しいのは着火時。
着火時は薪がまだ温まっていないので、なかなか火が回りません。
その結果、どうしても煙が出ます。
この煙が出ている一次燃焼の時間を短縮するには、スムーズに炉内の温度を上げて二次燃焼を発生させる事がポイントです。
二次燃焼とは
現在販売されている薪ストーブには二次燃焼機能が付いたものがあります。
それでは、二次燃焼について解説します。
二次燃焼とは一次燃焼で出た煙に新鮮な空気を送り、煙を燃やす事を言います。
その方法はメーカーにより様々ですが、主に下記になります。
- 触媒方式・・・車の排気ガス低減にも使われる。最もクリーンでエコ!
- 非触媒方式・・・シンプルな構造でメンテナンスが簡単!ビギナー向き!
- ハイブリッド方式・・・触媒&非触媒の機能を合わせ持つ。コスパが良い!
ちなみに、我が家のストーブはダッチウエストのフェデラルコンベクションヒーターなので、触媒方式です。
二次燃焼を起こす為には、炉内の温度を600℃近くまで上げる事か必要です。
注)ストーブにより温度は異なる。
これにより、二次燃焼が起こり綺麗な煙となって煙突から排出されます。
僕自身も、薪ストーブが良く燃えている時に外に出て、煙の様子を見てみましたが、全く煙は見えませんし、臭いもほとんどありませんでした。
スムーズに二次燃焼を起こすには
二次燃焼を起こすために大切な事は、以下になります。
- 良く乾燥した薪
- 空気
よく乾燥した薪を使わないと、薪の水分が多い為、水分を蒸発させる為に火のエネルギーが奪われて不完全燃焼となります。
結果、炉内の温度が上がらず、二次燃焼が起きない為に煙が出続けます。
また、着火時はドアを開けて新鮮な空気を送ることで焚き付けによく火が回り、薪ストーブの温度が上がります。
これのように火・空気・木のバランスがとても重要となります。
まとめ
薪ストーブを使用すれば、必ず煙は出ます。
いざ設置してから、近隣とのトラブルにならないよう、近隣への配慮と理解を得る事が重要です。
それができないのであれば、きっぱり諦めた方が良いです。
この投稿が少しでも参考になれば幸いです。
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